【猫のいる暮らし@終の棲家】シニアの責任【1/2】

タイでの生活

私と猫の出会い

私が生まれて初めて飼った猫は、昭和41年(1966)・小学2年生の頃、砂浜をヒョコヒョコ歩いていた3匹の捨て猫の内の一匹。白黒の猫(雄)でした。
あとの2匹は、一緒にいた同級生の女の子二人がそれぞれ1匹ずつ拾って帰りました。
家に帰って、当時定番メニューのご飯とみそ汁の”猫まんま”をあげたら美味しそうに食べました(今思えば猫の健康に悪いものばかりあげてました・反省)
その時、私の親は猫を飼うことに特に反対はしなかったと思いますが記憶が定かではありません。
名前なオーソドックスに、”ミー”と名付けました。
それから二年後、家族は福岡から佐賀に移住することになりミーも一緒に引っ越しです。
引っ越しは、昭和42年8月22日のとても暑い日、クーラーも付いていないマツダの三輪トラックで、私はミーを入れた籠を抱いて助手席に乗りました。
運転手さんと私、あともう一人誰か居たと思いますが記憶がありません。父親だったかも知れませんが全く思い出せません。
出発して数時間が経った昼頃、車内の気温はグングン上昇。
暑さを和らげてくれるのは窓の前方にある三角窓から入る風だけです。
私の膝の上にいてその風に当たることが出来ないミーはよほど暑かったのか舌を出してハーハー💦。猫なのに犬のように舌を出してハーハー💦やるのでとても驚き、何か(うちわ?)で必死にあおいだのを覚えています!
目的地まであとどれくらいかかるのか子供の私には見当もつきません。
この時『この猫が死んだらどうしよう、居なくなったどうしよう、、』と強い不安と悲しみの様な感覚を今でも鮮明に覚えているのですが、この出来事が『ミーも自分の家族なんだ!』とぼんやりながら自覚した瞬間だったように思います。

これがミーです!

猫の魔力

周りには猫が嫌いな人は沢山いましたし、当時は今ほど猫好きな人はいなかったように思います。
理由は、家を汚す、柱や家具を傷付ける、食べ物を盗む、にゃーにゃーうるさい、など。
猫には”ネズミを捕る”ことが期待されていますがその効果は懐疑的で、逆に、猫の額、猫に小判、猫かぶり、猫ばば、猫のかつお節、、など、猫に対するイメージは昔からあまり良いものではなかったことが伺えます。
”猫による癒し”のような言葉が聞かれるようになったのはそんなに昔ではないと思います。

さて、当時の我が家の場合ですが、父も母も上2人の姉も猫が好きでも嫌いでもなく、猫と遊んでいるのはいつも私だけ。
ですから私だけ体中に引っ掻き傷が絶えません。特に手は傷だらけでした。
近所の友達とはよく遊びましたが、猫の居る家に帰るのが嬉しくていつも足早に帰宅です♪
でも、帰宅した私を嬉しそうに迎えてはくれません。いつも知らん顔です。
それどころか、いつも遊んでやることもしない家族にだけスリスリしていました! 『こんなに可愛がっているのになんでやろ、、』と子供心に悲しかったのですが、やがて”それこそが猫の正体”であことに気付きます。

そして月日が経ち、ミーとの別れの日が訪れました。
8歳でした。
数日、何も食べないミーを撫でながら、あの真夏の出来事を思い出しました。『いやだ、いやだ、どこにも行くな、、』覚悟など出来ませんでした。

賢い猫は、人目に付かないところでひっそりと最後を迎えると聞いてましたが、ミーは家族全員に囲まれて息を引き取りました。
『ミーは、よっぽど賢くない猫だったのかなぁ、、』とも思ったのですが、あとで大きな誤解だと分かりました。
猫が人目に付かないところに行く理由は、弱った体を敵に晒さない為であって、自分の身を守れて一番安心できる場所に隠れることが目的。
ですから、ミーとて例外ではないはずで、ミーにとって私ら家族のそばが一番安心できる場所であって、最後に自分を守ってくれるのは私ら家族である!と本能的に悟っていた証しだったと確信しました。
私は中学生でしたが周りをはばからず号泣。そのかっこ悪い自分の姿は予め想定内でしたが、その時『俺が帰る前に逝ってて欲しかった』と小さな声で言った親父の言葉は今でも忘れません。
ちょっと冷たく感じる言葉でしたが、目の前で死んでいくミーを見るのが辛かったんだ、と直ぐに理解できました。
そう言えば、私とはほとんど会話がなかった親父が、猫には時々話しかけてました。ミーではなくて、”べったれ先生”と呼んでました。実は私と同じ猫好きだったんだと思います。そんなこんなありまして、どんどん猫の魅力(魔力)にはまって行きました。

ミーの亡骸は、家の裏に穴を掘って埋めました。
今は空き家で廃墟寸前ですが、今もミーを埋めたその場所は残っています。
その近くを通る時、周りの音が消えて時計が止まったような不思議な感覚になります。

そして、何匹かの猫を飼いました。全部捨てられそうになっていた雑種です。
そして、タイに来てから飼った猫が↓これです。
会社の倉庫にいた子猫3匹のうちの一匹♂です。
名前は”ミー”、、また同じ名前です。
翌日、『猫が一匹いない!』と大騒ぎになっていたと後で聞きました。
従業員たちがこっそり倉庫で飼っていたようです・笑



↓そして、今現在、この二匹がうちの家族@タイです。
左;みーこ(9歳♀)、→;しょー(20歳♂)どちらもタイ生まれ
※ ”みーこ”と呼ぶと二匹とも反応しますが、”しょー”と呼んでもどちらも反応しません。
やはり、”ミー♪”の響きは、猫にとって最も分かりやすいのかも知れません。
こちらの情報には全く出てきませんが💦笑)

↓以下、明日の投稿に続きます。

猫の飼い方

以下、あくまでも私の場合です、、、

猫の言動

『私は猫の言葉が分かります』的な人が時々TVに登場しますが、、、

家族の責任・シニアの責任

シニアにとって猫を飼う時の注意事項は、猫の寿命は決して短くない、、、

人間・社会の責任

再度、繰り返しておきたことは、私は世の中に、ペットショップは、、、

まとめ

【To be continued】
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