タイ在住31年になります、現役サラリーマンのシニアライフビギナーです。
私の会社は、EPCを生業とする会社です。
AIなどDXを駆使した業務改善を進めていますが、結局は人あっての会社ですので、最近は『人材育成とメンター制度』について話し合う機会が多くなりました。

昭和の『先輩の背中を見て』とか『仕事は盗め』の一言では人は育ちませんので、心入れ替えて前向きに考察中です💦
タイは、基本的には終身雇用の社会ではありません。好条件の転職先が見つかれば躊躇なく去って行きます。ですから、私のトレーニングポリシーは『3年後に辞めることを前提に訓練する』でした。
これは『知財が流出しないよう肝心なことは教えるな』みたいなことではなく、『じゃんじゃん教えて結構!ただ、同時に再就職先でも我が社の利益になる㊙DNA(特に💛)を注入しておけ!』です。この㊙DNAですが、最近それなりの効果を出しています。転職先が顧客だったり、下請け会社だったりする場合も多く、かつその中である程度の地位に到達した元社員との交流は、お互い大きなメリットに繋がることが多いです。『お~久し振り!元気だった!』と和やかなムードから会話が始まるわけです。

ですから、自分の会社にと言うより、社会にちゃんと人を残すこと!は私のようなシニアに残されたミッションのような気がします。
勿論、”仕事して来た=メンターになれる”、ではないので勘違いしないよう心得たいものですが💦
野村克也氏の『金を残すは三流、仕事を残すは二流、人を残すは一流』も、とても的を射た言葉だと思います。
私の愛読書である致知から『仕事と人生に生かすドラッカーの教え』に関するメルマガが飛んで来ました。
↓これは、そのメルマガを半分くらい要約したものです。
ご参考になればと思います。
物的資源は使えば減るが、知識労働者は経験を積むことで生産力を高めていく。
そのため、彼らにかかるコストは単なる支出ではなく投資と捉えるべきであり、この考え方は新入社員からベテランまで共通する。長年の労働によって蓄積された知識やスキルは、組織全体の価値を向上させる要因となる。
経営資源として「ヒト、モノ、カネ」が挙げられるが、モノとカネは単なる足し算にしかならない。一方で、人間は「生物の法則」に従い、自己成長しながら環境に適応し、発展していく。この力を最大限に活かし、次世代へ知識や経験を受け継ぐことが、人間としての本質的な務めである。
ドラッカーは、「一葉の草しかなかった場所に二葉の草を育てることが人類の福祉に貢献する」というスイフトの言葉を引用し、資源を生産的に活用するマネジメントの重要性を説いた。
出典:致知から一部を抜粋

それでは明日も良い日でありますように!
Have a Good Day!