子供の頃から電気工作が好きでしたが、いつも”電源貧乏”の子供でした。
やっとの思いで手に入れたマブチモーターや豆電球も、電池が買えなくて思う存分に遊べなかったわけです。
そんなある日、夢のような電源が手に入ります。
それは、捨てられていた自転車に付いていたライト用の発電機です。
電圧は6Vだったと思います。1.5Vの電池4個を直列につないだ時と同じです!
夜は発電機の回転部分をタイヤに押し付けて発電します。時速15Kmくらいになると、ライトの明るさがピークになったと思います。
ただ、永遠に電気を作れる一方で、連続して電源を確保するためには自転車をこぎ続ける必要がありました💦しかも交流電源ですから、直流のマブチモーターを回すことが出来ません。
この発電機に水車や風車を付けて発電することも考えましたが具現化できず、その発電機はお蔵入りです・・・
そこで、次に目を付けたものが、家に引き込まれている100Vの電源です。
子供にとって、これは無限の電源です。勿論、電気代はかかるのですが、子供が払う必要がないことと、電気工作に使う電気なんてごく僅かです。
↓これは、家庭用電源で動くモーターで、当時レコードプレーヤーなどに使われていたものです。鉄心にコイルが巻いてあってカバーもなくむき出しのままで、発電の理屈が目で理解出来ました。
隣に住んでいた5~6歳年上の先輩が、自分の部屋(縁側の端に1帖)の天井にこれをぶら下げ扇風機代わりに使ってました。ず~っと回り続けるモータがとても羨ましかったです。
それから数年が経ち、中学2年の頃、親戚に譲ってもらった壊れたレコードプレーヤーからそのモーターをゲットすることが出来ました。
そして、すぐに作ったもおもちゃが”木製の電車”です。
車輪も木製で、レールの長さは何とたった1mでしたが、やりたかったことは達成しました。
エナメル線をペーパーで磨いて架線を作り、電車に付けた手製パンタグラフからAC100Vを受電します。電池で走るおもちゃの電車よりずっとリアルでした!
ただ、今思えば、何と安全度外視のおもちゃだったことか!(笑)
また、このおもちゃの最大の欠点は、逆転出来ないレコードプレーヤーのモータを使ったため、”一方向にしか進めなかった”ことです(´;ω;`)ウゥゥ
↓こちらは変圧器。
写真はその時の現物ではありませんが、家にあった壊れた白黒テレビからゲットしました。
当時は、変圧器が欲しくて『テレビが早く壊れますように!』って祈っていたかも(笑)
これで無限に電気を手に入れた気分になれました!
ただ、このままでは前述した発電機と同じ交流のまま。DCモーターは動きません。
そこで、必要なものがダイオードです。
これで交流を整流して直流に変換します。
変圧器とダイオードの組み合わせで、低電圧の直流電源が手に入ったわけです!

これで、電池を買うお金が不要になりました。

【整流回路】
↑このブリッジ回路は、エンジニア採用面接で『基本的なこと聞きますね』と必ず質問します(笑)
それと、よく質問するネタが『作動ギアの絵を描いてください』です💦

ところで、
松下幸之助氏が採用試験で必ず聞いた質問をご存じですか?
それは、『あなたは運がいい人だと思いますか?』です!
『普通です』とか『そうは思いません』と答えた人を採用してはいけません!←凄く同感です!
最近は、安く太陽光パネルや、風力発電機なども手に入るようになって、”電源確保”の選択肢も増えて面白くなってきました。

以上、こうやって子供時代は、試行錯誤しながら電源を手に入れようとしたわけですが、この経験は、今の ”工夫を楽しむ習慣” に繋がっていると思います。
それでは、明日もいい日でありますように!
Have a Nice Day!