タイ在住32年になります、現役サラリーマンのシニアライフビギナー66歳です。
今年度一杯で日本へ本帰国の予定ですので、ボチボチ断捨離中です。
以前にも「足るを知る」に関連する投稿は何度かさせて頂きました。
その度に、”とても大事なこと”と自戒を込めて投稿するのですが、時間が経つと徐々に忘れてしまって、気が付いたら要らないものを買ってしまっています💦

そこで、今日も自分への戒めの為の投稿です!
不足より知足に目を向ける工夫
私たちの暮らしは、常に「もっと欲しい」「まだ足りない」という思いに囲まれていますね。。若い頃はそれが成長の原動力になっていたのは確かだと思います!
ただ、シニア世代になった今、「不足」を追いかけ続けるよりも、「知足」に目を向けることが大事ではないか、と感じることも多くなってきました。
「小欲知足」という考え方
仏教には「小欲知足(しょうよくちそく)」という言葉がありまして、「欲を小さくし、足るを知ること」とあります。対になる考えは「大欲無足(たいよくむそく)」で、欲が大きければ決して満たされない、という戒めだそうです。
欲望をゼロにすることは私のような凡人にとってほぼ不可能ではありますが、「欲をほどほどに抑え、今あるものを大切にする」姿勢は、シニア世代の暮らしを落ち着いた穏やかなものにしてくれる大切なヒントになると感じています。
日常でできる知足の工夫
では、どうすれば「不足」ではなく「知足」に心を向けられるのでしょうか。
- 小さな感謝を言葉にする
何でもない朝の光や一杯のコーヒーに「ありがたい」と思う習慣は、心を自然に落ち着かせてくれます。些細なことですが最初はちゃんと意識しないと習慣にはならないと思います。 - 持っているものを見直す
本棚や押し入れを整理すると「もう十分すぎるほどある」と言うことに気づきます。中には同じ本が二冊。新しいものを買う前に、すでにあるものを大事に使い切る工夫も大事なことだと思います。 - 比べる相手を変える
他人ではなく、過去の自分と比べてみる。
健康を取り戻した、家族と過ごせる時間が増えた。そんな変化にこそ「足りている幸せ」が見つかるのかも知れません。 - ”ちょうど良い”を探す
食事の量、物の数、人との距離感。多すぎても少なすぎても疲れます。
「ちょうど良い」と思える基準を自分なりに持つと、満足感はぐっと高まります。
ミニマリスト※や片付け上手の話しも参考になる動画がたくさんありますので、参考にしたいと思います。
私自身の気づき
正直に言えば、私も「人より豊かな暮らしがしたい」と今でも思います。けれど、その欲求に振り回されるほど、心は落ち着きを失ってしまうのも事実。今回改めて、「小欲知足」という言葉の通り、不足を数えるより、知足に目を向けることが大切だと感じました。
有名人に学ぶ「不足より知足」
知足を大切にした人物は数多くいます。
- 松下幸之助(パナソニック創業者)
「いまあるもので工夫することが大事」と語り、不足を嘆くのではなく知足の精神を経営に生かしました。 - 相田みつを(詩人・書家)
「しあわせはいつも自分のこころがきめる」という言葉にあるように、日常の小さな幸せに目を向ける大切さを伝えました。 - スティーブ・ジョブズ(アップル創業者)
持ち物を極力減らし、必要なことに集中するミニマリスト的な暮らしを実践。「小欲知足」を現代的に体現した人物といえるでしょう。 - マハトマ・ガンディー(インド独立の父)
「地球はすべての人の必要を満たすが、すべての人の欲望を満たすことはできない」と説き、自ら質素な暮らしを実践しました。 - ホセ・ムヒカ(ウルグアイ元大統領)
「世界で最も貧しい大統領」と称されることもあるムヒカ氏は、月収の約90%を寄付し、1987年製のフォルクスワーゲンを自ら運転し、質素な生活を送りました。彼は「富とは時間であり、お金ではない」と語り、物質主義に対する批判を展開しました。
★世界一貧しい大統領(ムヒカ大統領)の感動スピーチ 2012.6
こうした先人の姿からも、「不足」ではなく「知足」に目を向ける生き方が、人生を豊かにすることが伝わってきます。
ミニマリストの視点もヒントに
※最近は「ミニマリスト」という生き方が注目されています。
必要最小限の物で暮らす姿勢は、まさに「小欲知足」を現代風に実践する形だと言えるでしょう。物を減らすことは単なる節約ではなく、「本当に大切なものに集中する」ことにつながります。暮らしを少しずつシンプルに整えれば、「欲しいもの」ではなく「今あるもの」に気づきやすくなります。
それは「知足」の実践の一つであり、日々を穏やかに楽しむ力になります。
実業家の堀江貴文(ホリエモン)氏は、家はなく普段はホテル住まい。持ち物もPCやスマホ、必要最低限の服などに抑えていることで有名です。究極のミニマリストの1人ですね!
まとめ
人生の後半は、「持つこと」より「味わうこと」が大切になるように思います。
不足を追いかけるより、知足を大切にする。そして時には「小欲知足」の言葉を胸に、先人の生き方やミニマリストの視点をヒントにしながら「ちょうど良い暮らし」を探してみる。それこそが、これからのシニアライフを豊かにする鍵になるのかも知れません。
折角ですので、ここで4つの支出についてまとめておこうと思います。
- 消費:日々生活していく上で欠かせないモノの購入や使用料。家賃、食費、交通通信費、水道光熱費など。
- 浪費:必要以上の贅沢や、無駄な出費。特にやりがちなのが計画になかったモノの衝動買い。”本当に必要なもの”と”ただ欲しいもの”をしっかり分けて管理しないといけません。
- 空費:自分を見つめなおしたり、心のゆとりにつながる出費。趣味、旅行などの支出。場合によっては浪費と紙一重だったりするのですが、本当に好きなことには躊躇なくお金も時間も使うべきです!
- 投資:後々リターンが見込まれる投資費用。株式投資や貯蓄、スキルアップのためのセミナー費、書籍費など。途中で投げ出さないよう注意が必要ですが、私は自己研鑽の投資は躊躇なくやります。

それでは、明日もいい日でありますように!
Have a Nice Day!
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早朝ウォーキング中の一コマです。
贅沢せずとも幸せ一杯ですね!