タイ在住32年になります、現役サラリーマンをやっておりますシニアライフビギナー66歳です。今年度一杯で日本へ本帰国の予定です。

さて、
今日は、”人儲け”のお話しです。
これは、吉田ソース創業者・吉田潤喜氏(1949年京都生まれ、現ヨシダグループ会長CEO)のお言葉です。
彼は、2024年に米国での独占販売権を買い戻し、孫の事業継承希望を機に再起。短期間でコストコやウォルマートに復活し成果を挙げました。
貧しい幼少期や右目失明を経て「愛されたい」との思いから人との縁を大切にし、19歳で渡米後は空手指導を経て、妻リンダの支えで手作りソース事業を開始。
実演販売で知名度を得、コストコ創業者らとの縁も発展の契機となった。
幾度の危機を信頼で乗り越え、物流や不動産に事業を拡大し、現在18社・年商200億円規模に成長。見栄を張らず「人生は金儲けでなく人儲け」「すべてはブーメラン」を信条とし、人とのつながりへの感謝と理念の継承を最後の夢としておられるとのこと。
人生は『金儲け』ではなく『人儲け』
若い頃、私たちはどうしても「お金を稼ぐこと」に一生懸命になります。
家族を養い、色々なローンを返し、親の世話や子どもの教育費を工面する、生活のために働くのですから、それは当然のことです。
しかし60代、70代を迎えて振り返ると、心に残っているのは「いくら稼いだか」よりも、「どんな人と出会い、どんな縁を育ててきたか」が財産になっているものです。
なかなか気付かないことですが。
人儲けとは?
「人儲け」という言葉は、文字どおり「人との縁を積み重ねていくこと」だと思います。
たとえば、
- 一緒に汗を流した同僚との友情
- 地域の仲間と助け合った日々
- 先生や先輩から受けた言葉
- 子や孫、後輩に伝えた思い出
これらは銀行口座には記録されませんが、確かに人生を豊かにしてくれる「財産」ですね。
シニア世代にできることって?
リタイア後は、現役時代のように大きな収入はなくても、これからの人生にはまた違った喜びがありそうです。
たとえば、
・これまでの経験を若い世代に伝えること
・地域活動やボランティアを通じて人とつながること
・趣味や学びから新しい友をつくること
そんな中で「この人と出会えてよかった」と思えるご縁があれば、きっと老後の暮らしは安心で、しかもあたたかいものになるんじゃないでしょうか。
人生の終わりに残るもの
これまでいくつもの葬儀に参列してきましたが、そこで感じるのは、その人がいかに慕われ、感謝されてきた方なのかを伺い知ることができる、ということです。
結局のところ、人が人生で本当に“もうけた”ものとは、お金ではなく、人との絆や信頼なんですよね。
私の座右の銘は『天意夕陽を重んじ、人間晩晴を貴ぶ』という言葉ですが――やっぱり最後は、できる限りかっこよくありたいものです。
まとめ
「人生は金儲けでなく、人儲け」。
これは単なるきれいごとではなく、シニア世代がこれからを生きるうえでの大切な指針ではないでしょうか。
お金は一時の安心をくれますが、人との縁は一生の支えになります。
特にリタイア後は、必然的に人付き合いの数は減って行きますが、「人儲け」のチャンスはります。
色々な活動を通して周りの人との関係を温め直してみてもいいのかも知れません。

今日は、シニアになるほど刺さる言葉でした!
それでは、明日もいい日でありますように!
Have a Nice Day!
【おまけ】
ところで、『人たらし』ってことばがありますね。
本来は、あまり上品な言葉ではなく、「人をうまくだます人」「人をいいように操る人」という意味で使われることが多いですね。
『あいつは女たらしだ・・』みたいな使い方が多いですね。
ただ最近では、必ずしも悪い意味ばかりではなくて、
- 人に好かれる才能がある
- 自然と周りに人が集まってしまう
- 憎めない愛嬌がある
といった 「人に愛される魅力を持った人」 という、やや肯定的な意味でも使われます。
例えば、織田信長に仕えた豊臣秀吉は「天下一の人たらし」と呼ばれていました。これは、秀吉が人心掌握に長けていて、敵さえ味方に変えてしまうほどの人間的な魅力を持っていた、という評価です。
つまり、使い方次第で 「人をだます策士」 にも 「人に愛される天才」 にもなる言葉なんですね。