タイ在住32年になります、現役サラリーマンをやっています、シニアライフビギナー66歳です。
今日もいい話しを耳にしましたので早速記録です!
昔から「とんびが鷹を産む」ということわざがあります。
「平凡な親から、優秀な子が生まれる」という意味でよく使われますが、ある東大合格者の娘さんの言葉に、私は深く考えさせられました。
彼女のご両親は中卒で、それでも娘をしっかり育て上げ、結果として彼女は東京大学に合格しました。
その娘さんが言ったのは、こんな言葉でした。
「えっと父は高校中退なんで中卒になりますね。。」
「突然変異的なことではなくて、とんびが生んだものはとんびなんだけど、とんびが凄い育て方が上手かったから、鷹っぽくなった。っていうのが正しいと思います。今の私があるのも親の育て方のおかげだし、たぶんとんび側が、鷹ににするのかとんびにするかってのは決めていると思います」
なるほど、と唸ってしまいます。

”とんびが鷹を生んだのではなくて、とんびが鷹っぽく育っただけ”
って、『親子の思い次第で現実を夢に近づけることは出来るよ!』ってことかと思いますが、何より刺さったのは、「とんびだって鷹になれる」という話ではなく、「とんびだって凄いとんびになれる」と、自分がとんびであることにちゃんと誇りを持っている点です。
とても素敵なお話だと思います。
「子どもの才能は天から降ってくるもの」ではなく、日々の親の関わり方や環境づくりによって、その子の可能性は大きく広がるということですね。
私たちシニア世代も、すでに子育てを終えている方が多いかもしれません。
けれど、孫や若い世代との関わりにおいても、この考え方は通じます。
「自分がどう生き、どう関わるか」によって、次の世代は大きく変わるのかも知れません。とんびは決して鷹にはなれませんが、とんびが精いっぱいの愛情と工夫を注げば、子どもは鷹のように堂々と羽ばたくこともできるのですね。

ところで、
この話しって、会社にも通じる話しだと思いました。
入社して来た新人のほとんどはとんびだと思います。中には鷹も混じっていて、いきなり頭角をみせる逸材もいたりしますが、それは稀な話しです。
最近、私の会社では人材育成の話しをよくしていまして、まさにとんびを鷹のように強化する教育方法を模索していますし、トップガンさながらの特別訓練も実在します㊙
ただ、最近の傾向は、昔やったことの復習や焼き直しではなく、全く新しいことに対するリスキリング※がメインになりつつあります。『AIを使い熟すプロを目指す』なんかがまさにそれですね。

世の中はどんどん変化します。ですから、老いも若きも、ある日突然同じスタート地点に立てるチャンスがあるわけです!
『随分遠回りして来たけど、やっと自分の強みが行かせる時が来た!』なんてことも起きそうですね!
”Be Prepared”ですね!
※リスキリング(Reskilling)
- 意味:まったく新しいスキルを学び、別の職種や分野に移行すること。
- 背景:AIや自動化、社会変化で既存の仕事が不要になるケースが増えている。
- 目的:新しい仕事に対応できるようにし、雇用の継続性を確保する。
- 例:工場作業員が自動化により職を失い、プログラミングやデータ分析を学んで新しい職業へ。
🔹アップスキリング(Upskilling)
- 意味:今持っているスキルをさらに深めたり、新しい技術を取り入れて現職での能力を高めること。
- 背景:業界や技術の進歩が速く、既存の職種でも常に知識更新が必要。
- 目的:キャリアの維持・向上、競争力強化。
- 例:営業担当者がデジタルマーケティングを学び、営業成果をさらに伸ばす。
🔹両者の関係
- リスキリング=キャリアチェンジ(職種転換)
- アップスキリング=キャリアアップ(職能強化)
- どちらも「人材の適応力」を高める取り組みであり、企業にとっても個人にとっても成長や生き残りに不可欠。
👉 簡単に言うと、
リスキリングは“方向転換”、
アップスキリングは“進化・強化”、
と解釈するのが一般的です

それでは、明日もいい日でありますように!
Have a Nice Day!