【ちょっと寂しい役職定年ですが】ソフトランディングの為の会社の粋な計らいかも?

ためになる話しメモ

タイ在住32年になります、現役サラリーマンをやっておりますシニアライフビギナー66歳です。

2年前に役職定年を迎え、現在は一線から外れてアドバイザーという立場にあります。
特命でDX開発を仰せつかっていますが、全権で活動を取り仕切っている訳ではありません。
今年度いっぱいでタイでの勤務を終える予定ですが、帰国後は古巣に戻りまして、しばらくアドバイザーを続けますが、たぶん2年以内には完全リタイアになると思います。

さて今日のトピックです。
よく「リタイアすると途端に時間を持て余してしまう。」と耳にします。
長年、会社中心の生活を送ってきた人にとって、それはごく自然なことと容易に推測できます。最近ちょっと気付いたことですが、恐らく、私を含め役職定年後のサラリーマンもそれに似た現象が起きているんだろうなと。
分かりやすい例ですと、決済権限がなくなりますので、何かにサインすることはなくなりますし、関連する会議に出席することもなくなります。また取引き先や顧客とのお付き合いも減りますので、ステークホルダー登録簿のページ数が減りました。そう言えば最近Sansanに登録する名刺の数も激減しました。

ただ、これって考えようによっては、責任の重さを徐々に軽くしながら、完全リタイアに向けたソフトランディングの為の企業からの粋な計らいなんだ!と思えば、実はありがたいことなのかも知れません。
ハードランディングの衝撃は、時に機体を壊してしまう可能性ありますから避けたいものですね!
また、新しいことを始めるとしても、これまでの仕事で得た知識や経験を生かす場面は多いと思います。会社が用意してくれた“緩衝期間”ともいえる役職定年後の時間は、それなりに貴重で、今まさにその価値を活用すべき時なんだと思えて来ました。

私の場合は時すでに遅しですが💦
さらに言えば、こうしたソフトランディングをより充実させるには、役職定年を迎えるずっと前、、例えば50歳くらいからの準備も大切です。ドラッカーが提唱した「パラレルキャリア」の考え方を意識しながら、本業と並行して小さな活動や学びを積み重ねておく。そうしておくことで、役職定年を“終わり”ではなく“次へのステップ”として受け止めやすくなるのではないでしょうか。

※パラレルキャリアとは?
ドラッカーが提唱した考え方で、「本業を持ちながら、並行して別の活動にも関わる」キャリアのこと。ボランティア、地域活動、学び直し、趣味の発展など、仕事以外のフィールドを広げていくことで、人生の後半戦を豊かにする準備となります。
こちらも参考になります → ここ

それともう一つ、
私のように”ブラック経験者”のよかったことです。
昭和から平成にかけて、サラリーマンは土日や祝日を問わず、がむしゃらに働いてきました。そんな働き方を何十年も続けてきた人間にとっては、リタイア後に「土日」という概念が消えても、さほど違和感なく受け止められるはずです。
むしろ、平日も週末も変わらず自分のリズムで過ごせる生活に、すんなり馴染める気がします。
ちょっと笑ってしまう考察かも知れませんが、私の場合はそうです。

結局のところ、リタイア後の生活を前向きに捉えられるかどうかは、自分の視点次第。
役職定年やアドバイザーとしての今の時間は、リタイアに向けた助走期間のようなものだと思っています。その助走を大切にしながら、リタイア以降の新しい人生を軽やかに迎えたいと考えています。
ただ、生涯現役の考え方は変わらないと思います!

それでは、明日もいい日でありますように!
Have a Nice Day!