2年前、終の棲家にと一条工務店のグランスマート平屋を新築した、シニアライフビギナーです。仕事の都合でまだタイにおりますが、来年3月に本帰国。4月から新居にて、私達夫婦と義母の三人暮らしが始まる予定です。

さて今日は、”エコキュートのタンク容量”についてです。
どの容量を、どういう基準(前提)で選ぶべきかと、最後に電気代の差も少し述べてみます。
エコキュート選びの参考になれば幸いです。
1. エコキュートの容量計算の仕組み(前提知識)
エコキュートのタンクに入っているのは、そのまま浴びるお湯ではなく、約65〜90℃の熱湯です。これに水を混ぜて適温(42℃)にするため、実際に使える湯量はタンク容量の2倍以上に増えます。
計算式(あくまでも目安)
実際に使える42℃のお湯 = タンク容量 x 2~2.3です。
- 370Lタンク → 実質 約750L〜850L のお湯が使える
- 460Lタンク → 実質 約950L〜1,050L のお湯が使える
- 550Lタンク → 実質 約1,100L〜1,250L のお湯が使える
2. 容量選びの基準と推奨サイズ(370 vs 460 vs 550)
夫婦二人、二世帯、家族が集まるなどのシーンを想定し、3つの容量を比較しました。
容量別 比較・判定表
| 項目 | 370L (標準) | 460L (推奨) | 550L (最大級) |
| メーカー想定人数 | 3〜4人 | 4〜7人 | 5〜8人 |
| 日常(夫婦2人) | 十分足りる | 余裕あり | かなり余る |
| 来客時(お孫さん等) |
湯切れのリスクあり |
ほぼ安心 |
絶対的な安心 |
| 災害時の備蓄 | 370L確保 |
460L確保 |
550L確保 |
|
設置スペース |
標準サイズ |
標準サイズ |
大型サイズ |
| 総合判定 | △ ギリギリ | ◎ ベストバランス | ◯ 場所があれば |
☆ バスタブは、普通にお湯を張って200L前後 + 足し湯(20~40L/人)
☆ シャワーは、10分ほど出しっぱなしで使った場合100L/人くらい
加えて、ジョギング後の、朝風呂や、シャワーなども要考慮です。
それと、最近でも、”朝シャン”ってやられる方いますかね(笑)

選定の「前提」となる考え方
1.「370L」を選ぶ前提
- 来客が宿泊することは滅多にない。
- シャワーをあまり使わず、湯船のお湯を大事に使う習慣がある。
- 敷地が狭く、高さ制限も厳しい。
2.「460L」を選ぶ前提(★おすすめ)
- 年末年始やお盆に、お子様やお孫さんが泊まりに来る。
- 「お湯が足りるかな?」と気にせず、たっぷりシャワーを浴びたい。
- 災害時に少しでも多くの水を確保しておきたい。
- 設置場所(床面積)を変えたくない。
3.「550L」を選ぶ前提
- 二世帯住宅、または同居人数が5人以上になる予定がある。
- 「打たせ湯」や大型の浴槽など、特殊な設備を入れる。
- 家の設計段階で、エコキュート置き場を広く確保できる。
※設置スペースの罠
370Lと460Lは「高さ」が違うだけで底面積は同じですが、550Lは幅も奥行きも大きくなります。標準の基礎コンクリートからはみ出す可能性があるため、設計士への早期確認が必須です。
3. メーカー別比較(三菱の優位性)
容量が決まったら、メーカーの確認です。
我が家のエコキュートは、三菱電機製を採用していますが、”配管の自動洗浄機能”は長い目で助かりそうです。
| メーカー | 得意な能力・特徴 | 一条工務店オーナーへのメリット |
|
三菱電機 |
【清潔・掃除が楽】 |
配管掃除の手間が減り、長く清潔に使えます。メンテナンス重視の方に最適。 |
| パナソニック |
【省エネ・連携】 |
家電の連携や、細かな省エネ設定を楽しみたい方向け。 |
| ダイキン |
【水圧・入浴剤】 |
シャワーの水圧にこだわりがある方、色々な入浴剤を使いたい方向け。 |
| 日立 |
【飲用可】 |
キッチンの給湯もそのまま飲用に使いたい方向け。 |
4. 気になる「電気代」の違い
最後に、タンク容量による電気代の差について解説します。
結論から言うと、「容量を大きくしても、電気代はほとんど変わりません(むしろ安くなるケースも)」。
電気代が変わらない理由
エコキュートは、「その日に使った分(減った分)だけ」を夜間に沸き上げます。
- 例えば、1日に300Lのお湯を使った場合、370Lタンクでも460Lタンクでも、翌日のために沸かす量は同じ300Lです。
- そのため、基本の電気代は同じです。
但し、大きな数字ではありませんが、放熱ロスの分は影響あります。
タンクサイズ別 電気代比較
| 項目 | 370L | 460L | 550L |
| お湯を作る電気代 | 同じ | 同じ | 同じ |
|
放熱ロス |
基準 |
年間 +1,500円程度 |
年間 +3,000円程度 |
|
湯切れ時のコスト |
高い |
安い |
安い |
結論
タンクが大きいことによる「放熱ロス」よりも、タンクが小さくてお湯が足りなくなり、電気代の高い昼間に「沸き増し」をするコストの方が圧倒的に高くつきます。そのため、経済的な観点からも「余裕のある460L」が正解となります。
私からのご提案
今現在、もしあなたが、一条工務店と仕様検討の段階でしたら、最低でも”460L”をお勧めします!それとメーカーは三菱!これで、湯切れの心配もメンテナンスの手間もない、理想的なお風呂環境が整います。


ところで、
『これに太陽熱温水器を繋いだらどうなるか?』と一条工務店に問い合わせていますが、今のところ無音です(笑)

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それでは、いい日でありますように!
Have a Nice Day!




