【一条・エアーフローシステムって何?】家を長持ちさせる「壁の中」の秘密とは?

我が家の仕様

二年前、終の棲家にと、一条工務店のグランスマート平屋を新築しました、シニアライフビギナーです。

今日は、一条工務店の技術的な特徴である「エアーフローシステム」と「断熱材による結露対策」について整理してみました。
手が届かない場所、人の目につかない場所にこそ高い技術がふんだんに使われているようです!

【一条工務店】家を長持ちさせる「壁の中」の秘密とは?エアーフローシステムと断熱材を解説

記事の要約

  • 壁内結露を防ぐ仕組み: 「エアーフローシステム」で壁・屋根裏・床下の湿気を排出。
  • 夏の結露対策: 外気の暑さと冷房の温度差で起きる「夏型結露」も、湿気を通さない断熱材でシャットアウト。
  • 断熱材の違いが決定的: 水分に強い「高性能ウレタンフォーム/EPS」を採用し、経年劣化やカビのリスクを大幅に軽減。

1. 家の寿命を延ばす「エアーフローシステム」

家を建てた後、壁の中や屋根裏を毎日点検することは不可能です。だからこそ、一条工務店は「設計段階で湿気を溜めない工夫」を施しています。
それが「エアーフローシステム」です。

仕組みとメリット

壁の中(外壁材と透湿防水シートの間)に空気の通り道である「通気層」を設けています。
これにより、湿気がスムーズに外部へ排出され、構造体(柱や梁)が腐るのを防ぎます。

2. 冬だけじゃない!怖い「夏型結露」とは?

結露というと、冬の窓ガラスをイメージしませんか?実は、本当に怖いのは夏に壁の中で起きる結露(内部結露)です。

  • 冬の結露: 室内が暖かく、外が寒い = 窓ガラス(室内側)に水滴がつく。
  • 夏の結露(逆転結露): 外が高温多湿、室内が冷房でキンキン = 壁の中の断熱材付近で結露する。

この「夏型結露」は見えない場所で発生するため、気づかないうちに断熱材を濡らし、カビや腐食の原因になってしまいます。

3. 【比較表】断熱材の種類で「家の寿命」が変わる

夏型結露や湿気への対策として最も重要なのが「断熱材の素材」です。
一条工務店が採用している「発泡プラスチック系」と、一般的な「繊維系」の違いを表にまとめました。

特徴 一条工務店(高性能ウレタン・EPS) 一般的な断熱材(グラスウール等)
素材の分類

発泡プラスチック系
(固形の発泡スチロールのような素材)

繊維系
(ガラス繊維や綿のような素材)

湿気への強さ

強い
水蒸気を通しにくく、水分を含まない。

弱い
湿気を吸い込みやすい性質がある。

結露リスク

極めて低い
内部まで湿気が入り込まない。

高い
夏型結露で内部が濡れる恐れがある。

劣化・変形

変形しにくい
長期間、高い断熱性能をキープ。

変形リスクあり
水分を含むと重みで垂れ下がり、隙間ができる。

最悪のケース 構造体の健全性が保たれる。 断熱材のズレ、カビ発生、柱の腐食につながる。

結論:見えない場所こそこだわりを

一見地味な「壁の中の通気」や「断熱材の素材」ですが、これらは家の寿命(耐久性)や健康(アレルギー対策)に直結する重要な要素です。

一条工務店は、「湿気を通さない断熱材」「湿気を逃がすエアーフローシステム」のダブルの対策で、新築時の高性能を何十年も守り続ける設計になっています。
ですね!

 

一条工務店のHP:エアーフローシステム

それでは、いい日でありますように!
Have a Nice Day!