私は、タイでちょうど30年、その前は日本で10年ほど製造・建設現場におりまして、一プロジェクト数百~数万トンの物づくりをやって来ました。
どんな仕事、どんなポジションであれ、その最大の使命は『無災害の達成』でした。
この数日内に、日本(静岡)とタイ(バンコク)で似たような事故が立て続けに起きたことは、とても悲しいことでした。
どちらも2人の方が亡くなっています。静岡の事故で亡くなった方は、まだまだ働き盛りの50代前半とのことですが、これから何十年もある人生が、こんな形で突然断たれてしまったことに大きな憤りを感じます。ご冥福をお祈りいたします。
【原因】
静岡とタイの事故はそれぞれ原因が異なるようですが、どちらも人的ミスによる事故だと思われます。仮に、万が一物が落ちたとしても、人を巻き込まない為の”安全対策”や”フェールセーフ”が機能すべきだった、i.e. 誰も死なずに済んだはずの事故です!
【教訓】
静岡の事故は、1991年にも類似工法で事故が起きていますので、そうした教訓が工事計画や危険予知にしっかり生かされていたのかどうか?
また、バンコクの事故は、崩落の様子を捉えた動画からでは直接的な原因は分かりませんが、一次調査の結果は重機のビームランチャーの倒壊だそうです。架設工事真横の一般道路が交通規制がないまま普通に使われたことも驚きでした。
根本原因分析(RCA:Root Cause Analysis)をしっかりやって再発防止を徹底頂きたいと思います。
明日は、気持ちを新たにして現場や自分の暮らしを点検しようと思います!
『Safety shall be First Priority!』