【大勢の命を守ったJALのCAさん】さすがでした!

メモ帳

羽田空港での衝突事故で亡くなられた海上保安庁機の搭乗員の方々には心よりお悔やみ申し上げます。またJAL機からの脱出時に怪我やとても怖い思いをされた方々には心よりお見舞い申し上げます。

今回、JALの乗務員の的確な避難誘導のお陰で乗客乗員全員の命が助かったことに深く感銘を受けました。ほぼ満席状態で周りが炎に包まれる中、8つあるドアのうち僅か3つのドアのみを使って全員の避難を成功させたのですから、その判断力と沈着冷静な行動はさぞ素晴らしいものだったと思います。衝突から18分で全員が脱出、そして20分後は機内に炎が。年に一度のエマージェンシー訓練の成果でもあるでしょうが、人としてのモラルやプロ意識がしっかり備わっている証しだと感じました。ただCAさんとて普通の人、どれだけ怖かったことかと思うと、やはり頭が下がります。
また、被害者でもあるはずのJALが早々に謝罪会見を開いた点も、昔のJALとは違うなぁと思いました。

報道では『奇跡的な脱出』と言ってますが、『JALだから成し得た脱出』と言えるのかも知れません。小さい頃からのJAL隠れファンとして嬉しく思います。

今日のニュース(ANN)にも出演されてましたが、今回の迅速な脱出も元JALのパイロット塚原さんのような方の努力の賜物なんだろうなぁと思いながら、昨年塚原さんとお会いした際の投稿を懐かしく眺めていました。
【緊張の会食!TVでもお馴染みの元JALの機長】機長昇格の最年少記録保持者!
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ANN News 4 Jan 2024

 

【報道の記録】
以下、ヤフーニュースからの抜粋です。
羽田事故、世界を驚かせた「奇跡」の裏側…JAL幹部が明かす CAが迫られた「判断」
荷物を置いて飛行機を降りるという基本的な規律による、奇跡の脱出だ」JALの事故対応をめぐっては、事故直後から「奇跡」だと評価する声が海外から相次いだ。
シンガポールのニュース専門チャンネル、チャンネル・ニュース・アジア(CNA)では、航空専門サイト編集長のジェフリー・トーマス氏が 「私が言えるのは、彼ら(乗客)が暗黙のうちに指示に従い、手荷物を持ち出そうとせず、ただ立ち上がって可能な限り速く降りたという事実だけだ」 と指摘した上で、「90秒ルール」の存在に言及。90秒ルールとは、米連邦航空局(FAA)が定めた商用機(旅客機・貨物機)の安全基準のひとつで、機内の全非常用脱出口の半分以下を使って、事故発生から90秒以内に乗客乗員全員が脱出できる構造にすることを求めている。
今回のJAL機では、ドアを3つしか使わなかった点について 「これは驚くべき脱出であり、奇跡的な脱出だ。荷物を置いて飛行機を降りるという基本的な規律による、奇跡の脱出だ」 などと指摘した。  ロイター通信は、航空コンサルタント会社の航空安全担当役員、ポール・ヘイズ氏の見解を紹介。ヘイズ氏は、乗客は脱出時に手荷物を持っていなかったようだとした上で、 「CAが良い仕事をしたに違いない。全員が降りられたのは奇跡だ」とした。
英BBCでは航空アナリストのアレックス・マケラス氏が、脱出成功は「特殊な部類」だとして、「教科書通りの避難」が行われたと指摘した。
「CAは炎に囲まれていない安全なドアを見つけ、教科書通りの避難を開始することができた。すべてのドアが開いたわけではなく、すべての避難スライドが展開されたわけでもなかったのは、そのためだ。
素早く効率的な避難を始めるために、どのドアを開けるべきか、適切な判断をしている」
一方で、「そうでないこともある」と指摘。恐怖を感じた乗客が避難を遅らせることもあるためだ。いわく「本能的にパスポートやバッグを荷物置き場から取り出そうとすることもあり、そのすべてが避難の成功に影響する」。こういった事情を踏まえても「教科書通りの避難」だったとした。
【事故全容の記録】
2日のJL516便(エアバスA350-900型機、JA13XJ)は、新千歳空港を午後4時15分(定刻午後3時50分)に出発し、午後5時47分に羽田のC滑走路(RWY34R)へ着陸。直後に海保機(MA722、ボンバルディアDHC-8-Q300、登録記号JA722A)と衝突し、機体が炎上した。
海保の乗り組員6人の内5人が死亡し機長が重症。JAL機は乗客367人(幼児8人含む)と乗員12人(パイロット3人、客室乗務員9人)の計379人が搭乗していたが、全員が3カ所の出口から緊急脱出した。ただ残念ながら貨物室のペット二匹が犠牲になったとのことです。
日本航空は1月4日、A350の全損により約150億円の損害が生じる見込みだと発表した。
【7 Jan 2024追記】
着陸機が接近する滑走路に別の機体が進入した場合、管制官に画面で注意喚起する「滑走路占有監視支援機能」が、事故当時、正常に作動していたことが分かった。事故当時、この機能が作動し、海保機の進入を検知していれば、管制官が使う装置の画面上では、滑走路全体が黄色に点滅し、航空機が赤色に変わっていた可能性がある。
交信記録によると、2日午後5時45分に、管制官が「1番目。C5上の滑走路停止位置まで地上走行してください」と海保機に指示した。機長は8秒後に「向かいます」と復唱したが、そのまま滑走路に進入し、約40秒間停止した。直後の5時47分、着陸してきた日航機と衝突した。

今後、事故原因の究明が進むものと思いますが、根本原因は個人のヒューマンエラーではなく、完璧と思われていたシステムに落とし穴があることが殆どです。私の会社でも時々事故は起きますが、時に根本原因の結果が”会社の文化、風土”にまで及ぶことがあります。

 


今朝、6時15分ころのバンコクです。
正月早々、色々なことが起きていますが、これからは良いことばかり起きますように!

Have a Good Day!

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