昨年、終の棲家にと一条工務店のグランスマート平屋を新築しましたシニアライフのビギナーです。
今日のお話しは”終の棲家と3~6D”です。
3D CAD(コンピュータによる三次元作図支援システム)はご存知の方も多いと思いますが、立体的な空間を自由にモデリング出来る設計ソフトです。我が家のイメージつくりのフェーズでも大いに役に立ちました。
↑3D マイホームデザイナー13
今日はその3D(三次元の空間)に、4D(時間)、5D(コスト)、6D(維持管理)を足し合わせたお話しです。きっかけは、BIB ISO19650です。
元々、BIMは ”Building Information Modeling”の略で、国際標準ISO19650が、あらゆる建設資産・プロジェクトを対象に推奨される「情報管理の考え方や方法」を定めていまして、それらを一元的にデジタルで管理することを推奨しています。
我が家は、お陰様で、計画通りの形(3D)、工期通り(4D)、そして予算通り(5D)に建ちましたので、一条工務店にもBIMと同じような管理手法があって、しっかり機能しているのだと思います。
ですが、
今日のお話しは、建築フェーズからの過程※ではなくて、
『建設後、暮らしを満喫する為の3D, 4D, 5D, それと6D』
です。
プロジェクトのライフサイクルは、これから何年も続きますので!
本来のBIMの趣旨からずれますが、以下ご参照下さい!
3D (家のスペースの効果的な使い方)
住む為の3Dの箱は出来上がりました。
夫婦二人暮らしには十分な空間です。
最初は無機質な箱を”自分達の心地よい家”にする為の工夫が必要ですが、このフェーズが一番楽しいと思います。
リビング、玄関、フリースペース、勾配天井、ロフト、中庭、など予め用意した3D空間を、どう暮らしに活用するか、レイアウトをどう考え、どこに絵画や置き物を飾るかなど、ワクワクする居場所にして行くフェーズです。
ただ、この3Dの空間は、家族構成、趣味、年齢などの変化と共にその内容は少しずつ、ある時はドラスティックに変化して、終の棲家を満喫する最適解を絶えず追い求めるのだと思います。
ちょっと大袈裟な引用ですが、「ディズニーランドは永遠に完成しない。 この世界に想像力が残っている限り、成長し続ける。」 ウォルト・ディズニーの言葉でしたね。
4D (快適空間で過ごす贅沢な時間)
心地よく過ごす為の家財道具や趣味の道具が揃ったら、次は時間をどう楽しむかです!
自宅で仕事をする人、専業主婦・主夫の方、高齢者の方など、家で過ごす時間が長い方も多いと思います。
私ら夫婦もどちらかと言えばインドア派ですから、投資先はほとんど家関係です。
今はタイに住んでますが、土日は猫と一緒に家でゴロゴロしています。
高い防犯性能も無防備でゴロゴロ過ごせる理由の一つです。
出典:一条工務店
5D (ランニングコストのかからない家)
どこに住んでいようと避けられないのがランニングコストですが、、
しかも、グランスマートはZEH+の性能ですから太陽光発電でお小遣いまで稼げてしまいます。
これも驚異的な高断熱、高気密のお陰です!
石油、ガスの価格に翻弄されずに済むことも大きなポイントですが、何と言っても災害時にエネルギーを自前で確保できる設備を保有出来たことです。
我が家は、これに加えてPHEV(プリウス)を購入し電源供給を確かなものにする予定です。
太陽光パネルは13.7KW、 蓄電池は7KWhです。
ただ、ランニングコストの抑制だけでは安心できません。
老後の資金は、ぼんやりながらもシミュレーションしておく必要があります。
二年前に書いたタイムスケジュールと、キャッシュフローのイメージ図です(笑)
”パラレルキャリア”の文字が見えますが、具体的な進捗はなく、やや焦ってます💦💦
など、そろそろ見直しのタイミングとなりました。
6D (ほぼメンテナンスフリーの家)
上記5Dでランニングコストが掛からないことを説明しましたが、それに加えまして、メンテナンス費用は無視できません。壁や屋根の改修等で、時に数百万円が飛んで行きます。
例えば、ほぼメンテナンスフリーで美しさを保つハイドロテクトタイル、30年以上の寿命を誇る蓄電池や屋根一体型の太陽光パネル。家の耐震性能や、窓の耐暴風雨性能などもズバ抜けているようですので修繕費用はほとんど掛からないと楽観視しています。
出典:一条工務店
まとめ
BIMを使って、完成後の、これからの家を眺めてみました💦
終の棲家を満喫するには、家を建てた後のプロセスが重要だと思います。
また、終の棲家は、単に自分のお家だけを意味してる訳ではなく、住んでいる地域や環境も含まれると思いますので、そんな視点も併せながら、終の棲家をどう満喫するか?考察を続けたいと思います。
3D BIM:三次元モデル概要: 建物や構造物の形状や空間情報を三次元で表現します。
- 含まれる情報:
- 建物の形状
- レイアウト
- 材料情報
- 目的: 設計の視覚化、衝突検出(例:配管と梁の干渉の確認)など。
- メリット: 設計のミスを減らし、関係者間のコミュニケーションを向上。
4D BIM:スケジュール(時間)情報の統合
- 概要: 3Dモデルに時間の要素(施工スケジュール)を追加したもの。
- 含まれる情報:
- 施工プロセス
- 作業順序
- 工期
- 目的: 施工の計画と進行状況を可視化し、効率的なプロジェクト管理を実現。
- メリット: 工期の遅れを予測、調整しやすくする。
5D BIM:コスト情報の統合
- 概要: 3Dモデルにコストデータを組み込み、予算管理を可能にする。
- 含まれる情報:
- 材料費
- 労務費
- 工程ごとの費用
- 目的: 建設プロジェクトのコスト計画と管理を効率化。
- メリット: コスト見積もりの精度向上、コストオーバーランの防止
6D BIM:運用・維持管理情報の統合
- 概要: 3Dモデルに建物の運用・維持管理に必要な情報を追加。
- 含まれる情報:
- 設備のメンテナンススケジュール
- 機器の仕様・製造情報
- ライフサイクルコスト
- 目的: 建物のライフサイクル全体(設計、建設、運用、解体)の効率化。
- メリット: 長期的な運用コストの最適化、迅速なメンテナンス対応
まとめ
- 3D: 形状・空間の情報(見える設計)。
- 4D: 時間の情報(施工スケジュール管理)。
- 5D: コストの情報(予算・費用管理)。
- 6D: 維持管理情報(建物のライフサイクル管理)。
これらを統合して活用することで、プロジェクトの効率化や品質向上を実現できます。さらに、これ以降の次元(7Dや8D)として環境データや安全管理の要素を加えることもあります。
それでは明日も良い日でありますように!
Have a Good Day!