【タイとカンボジアが停戦合意】このまま平和な日が訪れますように!

タイでの生活

サワデーカップ!
タイ在住32年になります、現役サラリーマンのシニアライフビギナーです。
最近、ここタイで不安になるニュースがタイとカンボジアの軍事衝突でした。
私の同僚にも係争地近くの出身者もいて、決して他人ごとではありません。。

そんな中、今日は少し安心できるニュースが飛び込んできました。
『停戦合意』です!
このまま沈静化を祈るばかりです!
戦争して、得することなんて、一つもありませんからね!

以下、その要約です。

両国は、近年まれに見る大規模な軍事衝突を受け、28日に無条件の即時停戦で合意した。
停戦は29日午前0時から発効
仲介したのはマレーシアとトランプ米大統領で、停戦と国境問題解決に向けた協議を進める。
今年5月から係争地での銃撃戦が激化し、死者30人超、避難者10万人規模に。
世界遺産プレアビヒア寺院も損傷。24日以降、戦闘はさらに深刻化していた。
今後の焦点は、実際に戦闘が止まるかどうか。両国は8月4日に国境問題に関する協議を予定している。

【これまでの経緯】タイとカンボジアの国境紛争が軍事衝突に発展

タイとカンボジアの国境を巡る対立が、5月以降の軍事衝突を経て深刻化し、死傷者も出ていた。24日の交戦では双方が相手の先制攻撃を主張。カンボジアはタイの侵略を非難し、タイは民間地域への攻撃を非難していた。

両国は国境閉鎖や輸入禁止、外交関係の格下げなど応酬を続けており、背景には国内政治の不安定さがある。カンボジアは政権交代直後で政治基盤が弱く、タイでは首相の発言が問題となり職務停止処分を受けたことで、両国とも対外強硬姿勢を取らざるを得ない状況。
また、タイ警察による詐欺組織捜査で、カンボジアの有力者に逮捕状が出たことも緊張を高めている。国境付近では爆発が続き、住民の避難も始まっている。

日付 出来事 追記・補足
5月28日 タイとカンボジアの国境係争地で両国軍が衝突。カンボジア兵1人が死亡 軍事衝突の始まり。死傷者が発生。
6月14~15日 両国がカンボジア・プノンペンで国境に関する協議を行うも、解決に至らず 解決の糸口は見えず、緊張が継続。
6月15日 カンボジアのフン・セン前首相とタイのペートンタシン首相が非公式に電話会談 内密なやり取りが後の混乱を招くことに。
6月18日 15日の会談内容の音声データが流出 タイ側首相の発言が問題視される。
6月23日 タイがカンボジアとの全ての国境検問所を閉鎖 実質的な国境封鎖で経済・人の往来に影響。
7月1日 タイの憲法裁判所がペートンタシン氏の職務停止を命じる 音声流出を受けての政治的対応。
7月16日 国境地帯でタイ兵3人が地雷で重軽傷 地雷による被害が発生し、対立がさらに深刻に。
7月23日 国境地帯でタイ兵5人が地雷で重軽傷 地雷被害が連続して発生。
7月24日 国境争地で再び両国軍が衝突。タイ側で多数の死傷者 大規模な衝突に発展、住民避難も始まる。

出典:Bangkok Post
出典:CNN

西はミャンマー、東はカンボジアと、もめごとの多い地域ですが、タイ国民の多くは、あまり深刻には思っていないようですし、日系含む多くの外資系企業も、特別なBCP(Business Continuity Plan)は検討はしていないようです。(実は、うちの会社だけだったりして💦)

これまでも、日本では起こりえないような事を、ここタイで体験して来ました。私達夫婦がタイに来て起こった大きなニュースを表にしてみました。

タイで起きた大きなニュース(1993年〜2025年)

出来事 概要
1997年 アジア通貨危機(トムヤムクン危機) バーツ暴落により経済崩壊。IMF支援を受けて再建へ。
2001年 タクシン首相就任 タイ愛国者党が圧勝。ビジネス出身のリーダーが登場。
2003年 バンコク暴動(カンボジア大使館焼き討ち) カンボジアでのタイ王室侮辱報道を受けて暴徒化。国交緊張。
2004年 インド洋大津波 南部アンダマン沿岸で甚大な被害。観光業にも大打撃。
2006年 軍事クーデター タクシン政権崩壊。
クーデターにより国外に追放される。軍政復活。
2008年 カンボジアとのプレアビヒア寺院領有権問題 国境付近での対立が激化。両国が軍を展開。
2010年 プレアビヒア周辺で軍事衝突 砲撃戦が発生し、双方に死傷者。国際司法裁判所が関与。
2011年 タイ大洪水 バンコク含む広範囲で冠水。経済・物流に甚大な影響。
2011年 プレアビヒア寺院付近の戦闘再燃 両軍の小競り合いが続き、数万人が避難。ASEANが調停。
2014年 軍事クーデター プラユット将軍による政権奪取。
選挙は延期され軍政へ。
2016年 プミポン国王崩御 国民から絶大な敬愛を受けた国王が死去。1年間の喪に。
2017年 ラーマ10世即位 ワチラーロンコーン新国王が正式に即位。
2018年 洞窟救出劇(タムルアン) 少年サッカーチーム13人が救出。国際協力の象徴に。
2020年 民主化デモ激化 学生主導のデモが全国に拡大。王室改革も要求。
2022年 保育園銃乱射事件 ノンブアランプー県で元警官が無差別殺傷。死者34人。
2023年 総選挙で「前進党」が第一党 しかし首相選出に失敗。保守派の影響力が続く。
2025年3月 ミャンマー地震(M6.4) 北部からバンコクにかけて大きな揺れ。建物損壊や軽傷者を確認。
2025年7月 カンボジアとの国境衝突と停戦合意 国境の軍事的緊張が高まり、マレーシアと米国の仲介で即時停戦合意。戦闘は深刻化寸前だった。
 それでは、明日も平和でいい日でありますように!