【タイで大手スーパーも高齢者募集】これってごく自然の流れですが!

ためになる話しメモ

タイ在住32年になります、現役サラリーマンをやっておりますシニアライフビギナー66歳です。
長かったタイ勤務も来年3月をもって終止符を打つことになっています。
とても長い海外生活で、日本ではできない面白い経験ができました。
ただ、これで引退ではありませんで、本帰国後も暫くはサラリーマン続投の予定です。

『なぜ引退しないのか?』ですが、
『仕事が面白いことと、まだちょっとは役に立てそうだから』
ですかね。
ただ、引き際は、明日突然来るかも知れません。心して今日を楽しもうと思っています!

さて、昨日、こんな報道を目にしました。
近所にもあります、タイの大手スーパーの高齢者の求人の話しです。

働く理由は様々だと思いますが、高齢者も普通に働く時代になって来たと思いますし、活躍の場もそれなりにあると思います。

 

私が勤務するタイの会社は、つい昨年まで定年が55歳でした。
今は、5年延長されて60歳です。もちろん社員それぞれ事情がありますので退職金の扱いなど移行期間が設けられています。

日本人の私の場合は、親会社(@東京) の規定に従い60歳で定年でしたが、その後もシニア雇用で働き続けることが出来てラッキーだったのですが、基本タイには「企業にシニア雇用を義務づける制度」はありません。
よってうちの会社も原則として雇用延長はありませんし、『余人をもって代えがたし』みたいなことで人を残すことも避けています。

ただ、タイ人とて日本人と同様、60歳の人って普通に働ける人がほとんどだと思います。
今年も60歳まで働いた人が10人ほど退職しますが、まだまだ元気ですから、実にもったいない戦力を失うことになります。
下表のデータではタイ人の健康寿命は65.8歳となっていますが、アンケートの取り方にもよりますので、データの信憑性は微妙ですね・・

タイと日本の平均寿命比較(2023年データ)

項目 タイ 日本
平均寿命(出生時) 約76.4年 約84.0年
男性の平均寿命 約73年 約81年
女性の平均寿命 約79~81年 約87年
健康寿命(WHO推計) 約65.8年 約74.1年
特徴 高齢化が急速に進展中。医療制度の地域格差あり。
データソース
  • 世界銀行「Life expectancy at birth, total」
  • WHO 国別データ「Thailand – Healthy life expectancy
  • 厚生労働省「簡易生命表 2023」
  • WHO 国別データ「Japan – WHO Data」

 

タイの退職年齢と再就職の現状、シニア雇用の制度

タイにおける退職年齢は法律上60歳とされています。
ただし、実際の企業慣行には幅があり、公務員や大企業では60歳まで勤務するケースが多い一方、民間企業では55歳を定年とする例も見られます。
政府は高齢化の進行を背景に、定年を65歳に引き上げる案を検討中であり、今後は「働ける高齢者がより長く社会で活躍する仕組み」が整備されていく可能性があります。
実際の労働市場をみると、60〜64歳の約4分の1、65〜69歳でも2割強が労働に参加しています。ただしその多くは非正規や農業、家内労働といった不安定な職に集中しており、都市部のホワイトカラー職では年齢を理由に再就職が難しい場合が少なくありません。
また、高齢者の賃金は年齢とともに下がり、60代では働き盛りの頃の6割程度にとどまるという調査もあります。

再就職の形態はパートタイムや契約ベースが中心で、健康状態や教育水準、家族の支え、居住地などが就労可能性に大きく影響します。経験を活かせる場として、医療・介護分野や地域社会での相談業務、農業関連の仕事などがあり、一部では元看護師などが再雇用される例もあります。

制度面を見ると、タイには日本のような「企業にシニア雇用を義務づける制度」は存在しません。ただし、高齢者雇用を促進するための仕組みはいくつか用意されています。代表的なのが、2017年に導入された法人税の追加控除制度で、60歳以上のタイ人を雇用した企業は人件費を税務上2倍まで控除できる仕組みです。
これは雇用促進のインセンティブとして機能しており、今後の拡充も期待されています。
また、憲法や国際労働機関(ILO)の枠組みに基づき、雇用における年齢差別は不当とされ、法的には保護の対象となります。

総じて、タイでは「60歳=完全引退」という時代は終わりつつあり、退職後も柔軟に働き続ける流れが広がっています。
しかし現状は、非正規雇用や低賃金といった課題が多く、今後は定年延長や再教育、柔軟な働き方の整備が重要なテーマとなると思います。

 

過去記事からです_(._.)_
この記事、時々読み返しています!
 【カフェアテンダント制度 → 営業マンからバリスタへ】68歳男性がスタバでフラペチーノ
スタバ

それでは、明日もいい日でありますように!
Have a Nice Day!