タイ在住32年になります、現役サラリーマンのシニアライフビギナーです。
私の愛読書、致知(電子場)の2026年1月号に、私が尊敬する河合満氏が登場していましたので早速記録です。
先日は、チキンラーメンを開発された安藤百福氏のお話しをしましたが、今日は、モノづくりをこよなく愛し生涯現役を貫く方です。

今日のお話しは、トヨタ自動車の「おやじ」こと河合満氏(エグゼクティブフェロー)が、60年にわたる現場一筋のキャリアで培った「仕事観」「改善(カイゼン)の極意」「人財育成」について語ったインタビューのポイントの部分です。
☆ 致知の原文 → こちら(有料版)
中学卒業後にトヨタ技能者養成所に入り、現場叩き上げで「技能系初の副社長」にまで登り詰めた河合満氏(78歳)。入社以来60年間、「現場」にこだわり続け、現在も「おやじ」として現場の指導にあたっておられます。


河合氏の哲学は、「今日のベストは明日のベストではない」という飽くなき探究心にあります。トヨタ生産方式(TPS)の神髄である「ムダ取り」と「リードタイム短縮」を徹底し、部下とは信頼関係をベースに「失敗を恐れずに挑戦させる」育成スタイルを貫いています。
1.河合流「現場主義」と「リーダー論」の比較
一般的な管理職のスタイルと、河合氏が実践する「徹底した現場主義」の違いを表にまとめました。
| 項目 | 一般的な管理スタイル | 河合満氏(トヨタの「おやじ」)のスタイル |
| 判断の基準 | 会議室での報告書、データ、部下の言葉 | 現場の「五感」(音、匂い、顔色、空気感) |
| 部下の評価 | 能力・成果(Results)を重視 | 努力・プロセス(Effort)を重視 |
| 信頼関係 | 上下関係に基づく指示・命令 | 「おやじ」としての愛情と信頼(叱る=鍛える) |
| 挑戦への姿勢 | リスクを回避し、前例を踏襲する | 「やってみい」と背中を押し、責任は自分が取る |
| 改善(カイゼン) | 設備投資や自動化を優先 | 知恵と工夫でムダをなくす(金を使わず知恵を使う) |
| 自身の役割 | 決裁者、管理者 | 生涯現役の挑戦者、現場の守護者 |
2. トヨタ生産方式(TPS)と改善の実践
TPSとは、Toyota Production Systemの略です。
トヨタの河合氏が語る「モノは売れた速さで形を変えながら流れていく」とは、 トヨタ生産方式(TPS) の核心である「ジャスト・イン・タイム(JIT)」と「 後工程引き取り(プル方式)」の思想を指し、「顧客が購入した瞬間に、そのモノ(部品や製品)が次の工程へ流れるように、過剰な作り置き(在庫)をなくし、需要に合わせて最適に生産・供給する」という、ムダを徹底的に排除し、必要なものを必要な時に必要なだけ作る「流れ」の仕組みの重要性を表しています。
3. 人財育成の極意
河合氏の育成論は、テクニックではなく「あり方」に重きを置いています。
- 信頼が全て: 信頼関係がなければ指導は「パワハラ」になる。部下の私生活まで関心を持つ。
- 能力より努力: 能力が高くても努力しない者は評価しない。逆に、努力する者は信じて任せる。
- 相談と決断: 「相談はしてもいいが、決めるのは自分」。自分で決めるからこそ、責任感が生まれ、後悔しない。

状況にもよりますが、河合氏の信念には共感できることが沢山ありました。
それと、”人”を発掘し磨くのに遅すぎることはないと思っています。
ここタイで、ダイアモンドの原石が現場に転がっているのを何度か見つけたことがあります。磨いてみたら純度の高いダイアモンドだったりしました。
ただ磨き終わったら、会社を去って行く者も多いです。
給料がじわじわ上がるのを待つより、転職で昇給させた方が手っ取り早いですからね。
ですから、私の人材育成プログラムは、”いつかは辞める”が前提で、いかに我が社のDNAを埋め込んで”縁を継続させるか”がポイントです。
結果、タイではそこそこ大きなネットワークが広がっておりまして、企業間でのコラボレーションに繋がるケースもあります。『しめしめ(笑)』


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河合氏が養成所に入った頃、1963年のトヨタ自動車工業 元町工場(豊田市)の組立ライン。これはクラウンですね! ⓒ朝日新聞社

今は私もトヨタ信者です!
先月発注したトヨタの本気”bZ4X”の納車が楽しみです。
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ただ、”四六時中がんばる人って、実は休み方も上手らしいです!

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それでは、いい日でありますように!
Have a Nice Day!



