【会社の弱体化。それって今の自分を映した鏡かも💦】部下と月面探査機「スリム」に学ぶこと。

サワディーカップ！
私が勤めるタイの会社は、創業35年を超える今ではそれなりに知名度のある会社です。
私は、その内の30年間ずっとこの会社です。
ただ、何もかもが順調に成長して来たわけではありません。特に最近になって、昔出来ていたことがいつの間にか出来なくなっていたり、良い習慣が忘れ去られていたり。
その結果は、QCD※1にも数字として現れています。そればかりか、昔は会社全体にあったはずの熱～い気持ちも最近ちょっと冷め気味に感じたりします。自慢は明るい社風なんですが、最近ちょっと緩み気味？

そんな中、今日、DX関連で調達業務を束ねるタイ人の女性シニア・マネージャーとの雑談の機会がありました。雑談の中、彼女がこう尋ねてきました『昔、私が留学を希望した時、ボスに言った私がなりたい将来像のこと覚えてますか？』。もう15年以上も昔のことだったので、『うっ、、』と詰まっていましたら助け舟を出すように『私がボスに言ったことは”自分は将来プロジェクトマネージーになりたい！”そしてボスは”分かった”と返事したんです』と。
プロジェクトマネージャーが足らない状況下、何とも心強い言葉だったのですが、それよりも感動したことは、私の返事をちゃんと覚えていてくれたことでした。
私もプロジェクトマネージャーの端くれとしてそれなりにやって来ましたが、最近はリタイアも近づきプロジェクト運営に対する熱い気持ちを忘れかけていたように思います。それと、自分が言ったことが人の目標や夢に影響することもあるので”自分の言葉”には責任を持たないといかん！と思いました。
上述する会社基盤の緩みやほころびも、ひょっとしたら今の自分を映した鏡なのかも知れないと思いました。勿論そんな大それた役割りを担っている訳ではありませんが、自分への反省としてそう思うことにしました。

そう言えば１月２０日、月に着陸した無人探査機『スリム』のニュースは、苦難に晒された日本の年明けをパッと明るくしてくれました。私が携わる仕事とは関連性もなく難易度も全く違いますが、チャレンジャーの端くれとして頑張って来た者としてジーンと感動したことを思い出しました。
『よし！もうシニアだからぁと委縮せず、昔を思い出し、もうちょっと自燃型※2で行こう！』と思いました。

なお、上述した彼女は、数年以内に調達部を離れPMO (Project Management Office)に異動になると思います。

私には到底無理ですが、SORA-Q（ソラキュー）のような夢のある玩具も是非作ってみたいものです。
JAXA、タカラトミー、ソニーグループ、同志社大学の共同開発によって生まれた超小型の変形型月面ロボットなんですが、あんなに小さいのに砂に埋もずに走れる工夫が満載。
38万Ｋｍ離れた月から二台のカメラがどんな映像を送って来てくれるのか楽しみです。
太陽パネルの故障；今後、西から太陽光が当たる状況になれば発電を再開する可能性があり、復旧に向けた作業を続けているとのことです。

質量：本体約250g、サイズ：直径約80mm（変形前）通信：LEV-1とLEV-2（SORA-Q）間の通信機能（Bluetooth）カメラ：前後2つのカメラでSLIM探査機及び周辺環境を撮像可能
https://youtu.be/BW5U_XO-Mm4

※1 QCD : Quality, Cost, Delivery。建設現場ではこれにHSEが加わります。
HSEとは、Health（健康）・Safety（安全）・Environment（環境）の頭文字からなる略称で、衛生・労働安全・環境を指します。

※2
自燃型（自発的で率先してやるタイプ）、
可燃型（火を付けられると燃えるタイプ）、
不燃型（邪魔はしないが、何を言っても響かないタイプ）
パレートの法則を当てはめると、自燃型:可燃型:不燃型= 20 : 60 : 20 です。
この法則から、仮に自燃型ばかり集めてもやがて20:60:20になります。不燃型を除外しても同じです。これは私の長い会社経験からも言える普遍的な法則だと思っています。
但し、自燃型を集めてアジャイルで一気にプロジェクトを立ち上げる！はありです。プロマネの手腕とリーダーシップが問われますね！
【おまけ】実は、人の気持ちを冷めさせてしまう消火型もありますが敢えて除外しましたwww