【一条・ギネス認定の工場生産率】80%って一体何が凄いの?

我が家の仕様

サワディーカップ!
昨年、終の棲家にと一条工務店のグランスマート平屋を新築しましたシニアライフのビギナーです。
今日のお題は、”ギネス認定の工場生産率80%って一体何が凄いの?” です。

実は、私の会社もモノづくりを生業とするEPC全域をカバーする某エンジニアリング会社なんですが、いかに工場内製作率を上げるか?はQCD【品質(Quality)・コスト(Cost)・納期(Delivery)】に大きく影響する課題です。
一条工務店の、注文住宅かつ全モデルに対して80%の工場内製作率は、実は驚異的な数値で、工場内で窓がパネルに組み込まれているあたりも驚きの一例です!
これは、あらゆるパターンに対応できる標準化の賜物だと思うのですが、加えて最終組み立ての”現場での作業能率向上とミスの撲滅”も工場での製作段階でちゃんと考慮されているあたりが研究、実験好きな一条工務店の強みだと思います。
ちなみに、私の会社の工場製作率(Pre-Fabrication Ratio)は、物にもよりますが70%前後、いやそれ以下かも?中には”現場で考えろ!”も(;゚ω゚)ェ……。
ただこんな有様でもまだまだ競合より優位なんです(多分ですが💦)。
そう考えると、やっぱり一条の80%は群を抜いて凄いと思います!
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写真出典:PR TIMES・一条工務店の自社工場

写真出典:一条工務店

 


以下、一条のHPからの抜粋です。

工場生産率80%高品質な住まいづくり

対応商品:全モデル

工場生産率80% 躯体はもちろん、断熱材、窓、クローゼットも自社グループ工場生産

工場生産率80% 高品質な住まいづくり

一条の住まいは、自社グループ工場でほとんどの部分を生産し、高精度に組み立ててから出荷されます。コンピューター制御による全自動のプレカットシステムや専用の組み立てラインを導入し、現場施工ではできない作業まで可能にすることで高性能な住まいをご提供しています。

壁パネルも工場生産。断熱材や窓まで組み込む

一条では断熱材の製造も自社グループ工場で行われます。現場施工では品質確保が難しい壁や窓も、工場で組み上げてから現場に運ぶことで気密性などの性能を確保。壁内の断熱材もスイッチ配線部分や壁内の配管部分などに必要なカッティング作業をあらかじめ工場で行うことにより、施工精度を高めています。

■工場生産工程の一例(壁パネル)

  • ウレタンフォームの製造
    ウレタンフォームの製造
  • 壁パネルへ取付
    壁パネルへ取付
  • サッシの取付
    サッシの取付
壁パネルを現場へ
壁パネルを現場へ

工場生産のメリット

・高い施工密度で高機密に ・断熱材の複雑なカットも高精度 ・全館床暖房も邸別に配管 ・全館換気システムも風量調整して出荷

工場で釘の位置まで指定し、均一な品質に

釘打ちは、強度確保の重要なポイント。現場で釘を施工する箇所に工場でマーキングしておくことで、釘の施工間違い・打ち忘れを防止します。

釘打ちのマーキング

密度の高い施工ピッチ

施工ピッチ

“最大の工業化住宅工場”として4年連続でギネス世界記録™に認定されました。Largest prefabricated house factory

高性能・高品質な住まいを多くの方に選んでいただける「納得できる価格」でご提供するために、一条はグループ工場で自社製品の開発・生産を行っています。構造部材だけでなく、住宅設備等々こだわりの製品のために工場を拡充していった結果、一条工務店グループの工場が住宅の部材やユニットを製造する施設として世界ナンバー1の規模であることが認められました。
※対象年:2022年

株式会社一条工務店(社長:岩田直樹 本社:東京都江東区)は、「最新年間で最も売れている注文住宅会社」「最新年間で最も多くの太陽光搭載住宅を建てた会社」「最大の工業化住宅工場」の3つの項目において、4年連続でギネス世界記録™に認定されました。


以上、一条のHPからでした。

 

【一条の家、見た目の課題】
ただ、標準化とコスト削減を進める上で、どうしても課題となるポイントが、性能維持の為のレイアウトの制限でしょうか。
例えば、窓の大きさや位置も耐震強度優先で制限されたり、美観を損なう”S垂れ壁”がリビングに出現したりしますwww。構造的には天井裏にH形鋼など頑丈な梁を通せば天井下の垂れ壁は無くせるのでしょうが、標準化を困難にし、建て方コストも跳ね上がってしまうのだと思います💦
最近は、局部的にモイス(moiss)を利用して耐力壁の強度を補強するオプションもあるようです。
今後はテクノロジーの進化で”S垂れ壁”が一掃されたグランスマートやi-Smartが発表されるかも知れませんね。
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↓関連の投稿です。
【一条・キッチンの垂れ壁ってダサい?】でも結果All Right? 
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あと、壁や住設の選択肢が少ないなどの指摘も多いのですが、私は一目で”一条の家”と分かる統一感が気に入っています。
【一条・似たような外観の家になる?】うちの場合はそれが自慢になってます!

↓我が家です。

パネル化された部材はフィリピンから海上輸送で日本へやって来ます。→ ご参考リンク(フィリピン工場)


床から天井までの高さをレーザー測定器で測ってみましたら、2400~2401mmと驚異的な精度でした。

ちなみに、床に張り巡らされた床冷暖房用パイプのレイアウトは家ごとに異なりますが、標準化された一条スペックとロジックに従って場所ごとの水路がほぼ自動で設計されているのではないかと推測します。そして、工場ではそのCADデータに基づいてロボットがパネル番号や向きのマーキングと正確な溝をパネルに掘り込んでいく、みたいな仕掛けでしょうか。
となると、加工精度は±1mm以内のレベルと察します。

↓これがパネル詳細図の一例です(パネル番号はYD1-12)。(全部で約100パネル)

YD1-12の位置は↓ここ。洋間です。

 

ここでグランスマートのオーナーとして一言;
一条工務店の家は、
気密、断熱に影響する家本体の製作精度は超一流
一方、性能に関係ない幅木や廻り縁など飾りものの精度は三流・・・
【一条・補修工事の例 No.3】和室の廻り縁の留め部分に隙間💦 Σ( ̄ロ ̄lll)

こちらは→我が家の仕様

それでは明日も良い日でありますように!
Have a nice day!

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