3月末にタイから本帰国しました。
その際に、タイで使っていた50”のTVを持ち帰りました。
2台ありまして、一台はユニットハウス(秘密基地)に、もう一台は寝室に置きました。
どちらのTVも110~220V / 50-60HZに対応可能ですが、放送規格の違い※で日本の放送を見ることは出来ません。

そこで、一旦、日本の放送を受信できる録画機能付きレコーダー(妻の実家で眠っていた10年もの)を設置しまして、映像はHDMIケーブルを介してタイから持ち帰ったTVへ送りました。

セッティング完了!
これで、タイで買ったTVがそのまま使えるようになりました。


以下、豆知識です。
マニアックな話しですが💦
現在のデジタル放送や動画配信、スマートTVにおいては、「PAL」や「NTSC」といったかつての映像規格の枠組みは、実質的に「関係なくなっている(過去のものになった)」と言えます。
しかし、完全に消滅したわけではなく、現在のデジタル映像の「フレームレート(1秒間のコマ数)」という形で、その名残がシステム内に生き続けています。
かつてのアナログ時代と現在のデジタル時代で、何が変わったのかを分かりやすく整理しました。
アナログ時代と現在の違い
| 項目 | アナログ時代(PAL / NTSCなど) | 現在(デジタル・4K/8K・配信) |
| 互換性 | 規格が違うと画面が映らない(白黒になる、同期が乱れる) | 世界共通でそのまま再生できる |
| 地域の電源周波数 | 地域のコンセントの電気(50Hz / 60Hz)に依存 | 電気の周波数には依存しない |
| 画質・解像度 | 規格によって走査線(画質)の数が決まっていた | フルHDや4Kなど、ドットの数(画素)で決まる |
なぜ昔は「PAL」や「NTSC」を気にする必要があったのか?
昔のブラウン管テレビは、家庭に届いている「電気の周波数(東日本や欧州は50Hz、西日本や米国は60Hz)」を基準にして画面を書き換えていました。そのため、世界が大きく3つの規格に分かれていたのです。
- NTSC: 日本、アメリカなど(電気の周波数が60Hzの地域ベース)
- PAL: ヨーロッパ、タイ・東南アジア、中国など(電気の周波数が50Hzの地域ベース)
- SECAM: フランス、ロシアなど(独自のカラー伝送方式)
この時代は、タイなどのPAL圏の国で買ったDVDやビデオテープを日本のNTSCのデッキに入れても、信号の仕組みが全く異なるため、画面が激しく乱れたり真っ暗のままだったりして映りませんでした。
今はどうして関係なくなったのか?
現在の液晶テレビやスマートフォン、YouTube、Netflixなどの動画配信は、すべてデジタルデータ(0と1の数字)で映像を処理しています。
デジタル映像は、世界のどこで作られたものであっても、インターネットやHDMIケーブルを通じてディスプレイ側が自動的に処理して正しく表示できるため、ユーザーが「PALだから映らない」と悩む必要はなくなりました。
現代に残る「PALの名残」
今でも完全に無関係と言い切れないのは、「フレームレート(fps:1秒間に何コマ動くか)」の選択肢としてシステム内に生き残っているからです。
お手持ちのスマートフォンやデジタルカメラの動画撮影設定を開くと、以下のような選択肢が表示されることがあります。
- 30fps / 60fps: かつてのNTSC(日本・米国)由来のフレームレート
- 25fps / 50fps: かつてのPAL(欧州・アジア)由来のフレームレート
今でも使い分けるケース:フリッカー(画面のちらつき)対策
現在でもこの設定が重要なのは、室内で蛍光灯やLED照明の下で撮影するときです。
例えば、電気の周波数が「50Hz」の地域(東日本やヨーロッパ、タイなど)で「30fps/60fps(NTSCベース)」のまま撮影すると、室内の照明とカメラのシャッタースピードが干渉し、画面に縞模様が走ったり、チカチカと不快に明滅したりする「フリッカー現象」が起きてしまいます。
これを防ぐために、50Hzの地域ではカメラの設定を「PAL(25fps/50fps)」に切り替えて撮影するというテクニックが、今でもカメラマンや動画クリエイターの間で使われています。
まとめ
日常的に動画を見たり、DVD/ブルーレイを楽しんだりする分には、PALやNTSCを意識する必要はもうありません。ただ、動画を「撮影する側」に立ったときだけ、東日本や海外などの50Hz地域での「照明のちらつきを防ぐ設定」として、その仕組みが役に立っています。

それではいい日でありますように!
Have a Good Day !



